周囲からはいい反応を得られなかったが、夫や義実家が応援してくれたことが大きかったという。
臨月まで、月に2~3回のスクーリングで都内のキャンパスへ登校。さらに、都内の建築物を見て歩くというフィールドワークもあり、その日一日だけで2万歩以上歩いたことも。
「妊婦さんは運動不足になりがちのようですが、学び直しのおかげで、私は出産ギリギリまで動き回っていて、いい運動にもなりました(笑い)」
家族を巻き込んだからこそ卒業できた
出産後の方が、記憶が曖昧になるほど忙しかった。
「授乳のため朝4時に起きるので、そのまま勉強したり、授乳しながらレポートを書くなんていうこともざらでした」
その後、卒業制作中に第2子の妊娠が判明。
「私の大学生活はつわりで始まり、つわりで終わりました。長女を保育園に送り、そのままカフェで6~7時間レポートを書いたり、調べ物をしたり……。卒業制作中は、つわりがひどくていちばんきつかったですね」
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