「元本を取り崩さずに毎月の配当に回すには、分配金は10~30円が限度です。100円近い高額な分配金をウリにする商品もありますが、一般的に分配金が30円を超えたら元本取り崩しのリスクがあると考えましょう」
例えば、基準価格が1万円で分配金が30円としても、分配金利回りは3.6%になる。今のマイナス金利時代にこれほどの高利回りは他の金融商品では難しいことからも、無理が生じていることが推察できる。
投資先が「国内債券」なら分配金が「15円」でも注意
楽天証券は投資先ごとの「常識的な分配金」の目安を一覧表にしている。例えば「国内株式=15円程度」「新興国株式=22円程度」となる。
「毎月分配の場合、すべての保有者に平等に分配するため、多額の資金確保が必要です。表にある金額を大きく上回る分配額のファンドは、運用資産額が横這いまたは下落したら、元本を取り崩す可能性が高くなります」(篠田氏)