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《相続トラブル回避のために》親が生きているうちに「処分すべき実家」の見分け方 マンションの場合は管理組合の議事録なども確認

資産性がない実家はこう見分ける

資産性がない実家はこう見分ける

実家を残すかどうか考えるポイントは「資産性があるか」

 判断に悩むケースも出てくるが、実家を残すのかを考えるうえで重要なのが、「資産性があるか」というポイントだ。

「地元の不動産業者に聞き取りなどして、売れそうな物件かを確認しましょう。資産価値が見込めるなら、子供が住むか、売るか、賃貸に出すか、相続した後に考えればいい。逆に資産性がない物件は、できる限り相続前に処分を進めたほうがいいわけです」(牧野氏)

 土地が道にどのように接しているか、周辺にどのような施設があるか、建物の修繕状況はどうなっているか、など牧野氏が挙げた資産性のチェックポイントは別掲表の通りだ。

「マンションの場合、管理組合の決算報告書や議事録を見ると、修繕積立金が足りないとか、管理費を滞納している人が多いといった問題の有無が確認できる。トラブルを抱える不動産なら、早めに処分に動いて換金してしまうほうがいい。

 地方の空き家などは地元の不動産業者も取り扱ってくれないことがあるが、自治体の空き家バンクに登録するなど手を尽くし、不要な不動産は早期に処分しておくことが肝要です」(牧野氏)

※週刊ポスト2024年4月12・19日号

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