降格期間に「明確な基準なし」
こうした処分の継続期間については、明確な基準がないという実情がある。木瀬親方も前述の2010年の問題で2階級降格となったが、3年で年寄から主任に、さらに2年後に主任から委員に戻された。
「2010年に野球賭博で当時の時津風親方(元幕内・時津海)や阿武松親方(元関脇・益荒雄)は降格のうえ10年間の階級据え置き処分になったが、なぜか4年弱に短縮。飲酒運転の尾上親方(元幕内・浜ノ嶋)も10年の据え置きが3年に短縮されている。木瀬親方は降格期間中に部屋が再興されるなど、相撲協会に明確な基準がない。木瀬親方も尾上親方も三保ヶ関部屋の後輩で北の湖理事長が可愛がっていた。時の権力者の腹ひとつで決まるといっても過言じゃない」
その観点から言うと、宮城野親方の処遇が短期間で元に戻る可能性は低そうだ。
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