「現物」は“売れる”というメリットがある
ゲームソフトは“売る”ことを想定して、ディスク版やカートリッジ版を購入するという人もいる。神奈川県に住む自営業のBさん(30代男性)は言う。
「ゲームは“自分に合う・合わない”があって、何十時間もプレイできるものあれば、ちょっとプレイしただけで、それっきりプレイしないものもある。8000円ものお金を出して購入したはいいけど、個人的にまったく楽しくないものもあります。
ダウンロードで購入したソフトを全然プレイしなかったら、その8000円を無駄にすることになってしまう。でも現物で買っていたら、最悪それを売ることができます。自分に合わなかったタイトルだけでなく、隅々まで遊んで、もうやることがなくなったソフトを売ることもあります。できるだけ安くプレイするためにも、現物のソフトのほうがメリットがあると思います」
ダウンロード購入のデメリットは軽減されている
一方で、もはやダウンロードでしかゲームを買わないという人も多い。都内の自営業・Cさん(40代男性)は、PlayStation 5(PS5)のユーザー。持っているハードは、ディスクドライブ非搭載の“デジタル・エディション”だ。
「PlayStation 4(PS4)の頃から、現物のソフトは買っていません。ダウンロード購入のいいところは、単純に場所をとらないこと。結構たくさんゲームを買うので、逆に現物はいらないぐらい。プレイするたびに本体にソフトをセットしなくていいというメリットもあります。
ダウンロードだと発売日の午前0時からプレイできるし、なんなら数日前からプレイできることもある。最近はゲームショップが減っていてソフトを買うのも一苦労ですし、ダウンロードのほうが圧倒的に便利です」
今回オンラインサービスが終了したニンテンドー3DSやWii Uの場合、そのハード向けに販売されたソフトを別のハードでプレイすることはできない。しかし、PlayStationシリーズの場合、PS4でダウンロード購入したソフトを同一アカウントでログインしたPS5で無料ダウンロードしてプレイすることも可能だ(一部ソフトを除く)。Xboxシリーズにおいても、現行のXbox Series XおよびXbox Series Sにおいて、過去のXboxシリーズでダウンロード購入したソフトを無料ダウンロードしてプレイできる(一部ソフトを除く)。
「PS4でダウンロード購入したソフトも、PS5でダウンロードしてプレイしています。あと、いまでもPS4のソフトをPS5で新たにダウンロード購入することもあります。ニンテンドー3DSの場合は、現物ソフトがないとプレイできないタイトルもたくさんあるんでしょうけど、プレステの場合は、ハードが変わってもオンラインサービスが続いているので、ダウンロードができなくなるというケースはそんなに多くはないのかなと思っています。あくまでもプレステでの話ですが、個人的にはダウンロード購入のデメリットはだいぶ軽減されているという感覚です」(Cさん)