【3】浴室:バリアフリー改修は、1戸につき1か所の制限付き
浴室で人気の高いリフォームは、「バリアフリー改修」。「子育て~」を活用すれば、手すりの設置、廊下幅等の拡張、段差解消のいずれかも、必須工事(断熱改修またはエコ住宅設備の設置)と一緒に行えば、補助の対象になる。ただし、先に挙げたバリアフリー改修の3つの工事については、1戸につき1か所しか補助の対象にならないので要注意。
・浴室乾燥機の設置:2万3000円
・ヒートポンプ給湯器(エコキュート)の設置:8万円
・給湯水栓の設置:5000円
・手すりの設置:5000円
・高断熱浴槽:3万円
・廊下幅等の拡張:2万8000円
・段差解消:7000円
*ヒートポンプ給湯器は「給湯省エネ2024事業」を活用した場合、ほかはすべて「子育てエコホーム支援事業」を活用した場合。
【4】トイレ:節水型トイレは設置台数分だけ補助金が受け取れる
「子育て~」を活用した場合、節水型トイレの設置はエコ住宅設備の一環とされ、掃除しやすい機能を有するもの以外の補助金額が2万円、掃除しやすい機能を有するものは2万2000円もらえる。しかも、設置台数分だけ補助金が交付される。トイレのリフォームを「子育て~」を活用して行うなら、手すりの設置や段差解消などのバリアフリー改修も一緒に行うと安心。
・節水型トイレ:2万円
・手すりの設置:5000円
*すべて「子育てエコホーム支援事業」を活用した場合。
[*上記例は、1戸ごとではなく、あくまでも家のスペースごとに見た補助金額。例えば、バリアフリー改修などは1戸あたり1か所のみの補助金になるため、手すりの設置や段差解消、廊下幅等の拡張は2か所になったら、どちらかにしかその補助金は交付されない]
【教えてくれた人】
井戸美枝さん/ファイナンシャルプランナー社会保険労務士、経済エッセイスト。 前社会保障審議会企業年金・個人年金部会委員。国民年金基金連合会理事。講演や執筆などを通じ、生活に身近な経済問題、年金・社会保障問題について解説。近著に『好きなことを我慢しないで100万円貯める方法』(幻冬舎)。
杉浦弘文さん/積水化学工業住宅カンパニーストック事業統括部リフォーム営業部所属。
※女性セブン2024年5月2日号