家計

大谷翔平は別格だけど…銀行口座の残高を確認しない人たちの言い分 「実家暮らしで気づいたら500万円貯まっていた」

夫婦共働きでも気にしない理由

 夫婦共働きでも、銀行残高を気にしないケースがある。都内で妻と2人で暮らしているフリーランスのカメラマン・Cさん(40代男性)は、毎年の確定申告の際に、銀行の残高を見ることがあっても、普段の生活ではほとんど気にしていないと話す。

「夫婦で同じくらいの収入があって、生活費は折半です。私は主に家賃と光熱費などを負担し、食費や日用品などへの出費は妻が支払っています。2人で買い物に行った時などは、基本的に妻が会計をするので、私が財布を出す機会はほとんどない。毎月私の口座から引き落とされる光熱費と家賃はほとんど決まっているし、毎月の収入は多少は増えたり減ったりもありますが、ある程度の額は確保できている。基本的な毎月の収支を把握している限りは、残高をチェックする必要はそれほどないと考えています」(Cさん)

 そんなCさんだが、コロナ禍の時期には収入が減り、残高に危機感を持ったという。

「正直コロナ禍の頃には、仕事が激減し、ほぼ仕事がなくなってしまった月もありました。そのときは貯金を切り崩して生活をしていたので、さすがに残高を気にしていましたよ。いまはまた仕事も増えて、余裕が出てきているので、残高を見なくなりました。

 でも、結局妻もしっかり稼いでいるからこそ、残高を気にしないで済んでいるんですよね。妻は節約が趣味でやりくり上手だというのも助かっています」(Cさん)

 残高を気にしない3人に共通しているのは、お金がかかる趣味がないことと、ギャンブルをやらないこと、贅沢をしないこと。無駄遣いをせずに“身の丈にあった生活”を送れば、お金を過剰に気にすることなく、日々を過ごせるということなのかもしれない。

 とはいえ、大谷選手のように、知らないところで自分の口座からお金が消えるトラブルに巻き込まれる可能性もゼロではない。トラブル回避のためにも、こまめな残高のチェックは忘れずに。(了)

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