ドジャース・大谷翔平選手の元通訳である水原一平容疑者による違法賭博問題。水原容疑者は大谷選手の銀行口座から違法な賭博の胴元に送金を繰り返し、その額は24億円にも及んでいたと報じられている。口座での金銭のやり取りが大谷選手に通知されないよう、メールアドレスや電話番号を変更するなどの細工をしていたという。
賭博問題は、3月20日に韓国で行われたパドレス戦の後、水原容疑者がチームのミーティングで自身のギャンブル依存症を告白したことで大谷選手も知ることとなる。つまり大谷選手は24億円もの大きな額が自分の口座から消えていたことを把握していなかったわけだ。
ビッグマネーを手にしている大谷選手であれば、普通に生活している限り銀行の残高が足りなくなるなどということは、ほとんどありえないだろう。銀行の残高を確認していないというのも、さほど驚くべきことでもないことなのかもしれない。
しかし、一般庶民にとって銀行の残高は重要なもの。定期的に残高を確認する人も多いはず。一方で、銀行の残高をまったく気にしないという人もいる。家計を把握するためには残高チェックは必須のように思えるが、どのような経緯からそうなったのか。
都内に住む会社員のAさん(40代男性、独身)は、1年に1回ほど通帳記入をする程度で、銀行の残高をチェックすることはほとんどないという。
「残高を見なくなった大きな要因は、カード決済がメインとなって現金をほとんど使わなくなったことですね。一応財布の中には5万円くらいの現金が入っていますが、それを入れたのも何か月も前。最後にATMでお金を下ろしたのもその時ですね。ATMに行かないので、残高もチェックしないです」(Aさん)
そう言ってAさんは、財布の中に入っていたATM利用明細書を確認。日付は2023年8月だった。
「何かトラブルがあった時のために、一応ATMの明細書はとっておくようにしています。といっても通帳記入をしているわけではないので、細かい取引はわからないんですけどね……」(Aさん)