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【未来予測・2050年の女性の生き方】性差を超えて個の感性が大切にされる時代へ 求められるのは「自分と異なる人を思いやる心」

2050年までに起きる「未来年表」

2050年までに起きる「未来年表」

 BeautyTech.jp編集長の矢野貴久子さんも「近未来はますます“なりたい自分になる”ことが追求できる社会になる」と語る。

「美容の世界でも技術の進歩によってさまざまな理想を追求できるようになるうえ、AIやロボットの助けを借り、いま以上に時短が叶うはずです。

 便利になり、時間に追われることがなくなるからこそ、自分がどうなりたいのかをしっかり考える必要が生じるというシビアな面もある。技術の進歩が“人間の本質”を考えることを促す時代になると思います」

 つまり、理想を持って一歩踏み出した人から心地よく自由な時代の風を受け、進んでいけるということ。

輝く未来を迎えるための個人の努力は国をも成長させる

 ともすれば、私たちが生きるフィールドは地球だけでなく、宇宙で暮らす、惑星を旅するといったこともより現実に近づくかもしれない。2人の息子を持つ天文物理学者として、YouTubeで女性をエンパワーメントする発信を続けるBossB(ボスビー)さんが言う。

「物事の本質を知り、よりよい文明を築いていくためには、新しい視点が必要です。新しい視点は好奇心を原動力とした未知の世界への挑戦の中でしか得られません。例えば、なぜ月に行くのか? 行くことさえもできない宇宙の果てを調べるのか? それらは海の向こうはどうなっているのかと考え、行ってみようとする好奇心と同じです。

 そうした人類の絶え間ない探検・探究の結果が、いまの、より豊かで、より平等な社会なのです。発展は古い問題を解決しますが、新たな問題が必ず浮上します。この問題解決に、新しい視点が必要なのです。だから新しいことにどんどん挑戦していくべきなのです。

 この四半世紀、日本は経済が低迷して生活が苦しくなったかもしれないけれど、女性の地位はこの間に間違いなく向上しました。それでもまだ私たちを生きづらくさせる社会構造は残っています。女性たちはそれまでどう生きてきたか、これからどうしたいか、自分の“ストーリー”を発信し、権利を訴えていく必要があると思います」

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