1日2000円で衣食住が満足できるタイ、それよりさらに安いラオス
となると「どこなら行けるか」ということを考えなくてはなりません。昨年、ついにタイへ行く日本人と日本に来るタイ人の数が逆転しました。2023年上半期の訪日タイ人は49万7700人(タイ観光・スポーツ省統計)で、訪タイ日本人は32万7041人(日本政府観光局統計)です。それだけ日本は安い国になっている。安い国の住民が「高い国」に行くのは至難の業です。
その状況を鑑みたうえで、私の経験上「日本の庶民でも行ける」国を紹介してみましょう。あくまでも私が訪問した経験がある国だけです。多分韓国も大丈夫だとは思うのですが、行ったことがないので私は何も言えません。
まずはタイですが、食事についてチェーン店や高級店は、日本とあまり変わらないか、むしろ高いです。ただ、鉄道とタクシーは格段に安いです。バンコクの中心部から世界遺産・アユタヤまでの約1時間30分の電車は70円ほど。タクシーもぼったくられず、メーター通りに行ったら初乗り150円で、相当な距離を乗っても1000円かかりません。
食事にしても地元の人が行くような店に行けば、ラーメンは130~250円程度で十分なクオリティのものが食べられます。写真にある、おかず2品+目玉焼き+タイ米の食事で55バーツ(約250円)です。安宿もそれなりに存在するため、1泊1000円も可能。コンビニでペットボトルの水を2リットル買うと約60円。こうしたことから、1日2000円あれば衣食住がそれなりに満足できる生活ができます。
そしてラオスですが、タイよりさらに安いです。売店でビールを買ったら大瓶1本150円ほど。写真にある、おしゃれカフェのベーコンチーズサンドはサラダ付きで500円。しかし、同店で地元の人も買い求めるフランスパンを1本買ったら180円。路上のバナナ売りが売るバナナも20本ほどで150円です。私が泊まったゲストハウスは1泊4500円ほどでした。卵料理とパンとフルーツの朝食も込みです。
ルアンパバーンにある「クアンシーの滝」は有名な観光スポットですが、ここへのツアーは1人1400円ほどで、往復の移動時間と合わせて6時間じっくり楽しめます。なんとなく物価全般についてラオスは「タイの15年前」といった感じでしょうか。東南アジアについては、カンボジアとベトナムもそれなりに安く過ごせるはずです。まずはこの4ヶ国が海外旅行をするにあたってはおススメです。フィリピンは23年前に行ったきりなのでよく分かりませんが、同じような値段感かもしれません。