【疑問その5】お墓を建てる以外の選択肢にはどんなものがある?
供養の方法は、お墓を建てるだけではありません。今は多くの選択肢があります。主な方法は次のとおりです。
・永代供養墓:霊園や墓地の管理者、寺院などが遺骨を預かり、責任をもって永年にわたって供養と管理を行なう方法。一定期間を過ぎると合祀されるものが多い
・納骨堂:遺骨を納めることができる屋内施設。ロッカー式のものや仏壇式などがある
・共同墓地:血縁と無関係に複数の人同士が一緒に埋葬される墓地
・自宅での手元供養:埋葬せずに手元に置いて骨壺で供養したり、アクセサリーに加工して身に着けたりする
・散骨して供養:遺骨をパウダー状にして、海や山などの散骨が認められている場所に撒く方法
・樹木葬:墓石ではなく、桜や紅葉といった樹木や花木を墓碑として建て、まわりに遺骨を埋葬する方法。直接粉状にした遺骨を埋葬して土に還す場合と、骨壺に入れて埋葬する場合がある
お墓の話題でよく耳にする疑問について一般的な回答をお示ししました。地域や宗派などによって異なることもあるためご参考程度になりますが、本記事をきっかけに、ご自身の場合についてどんな選択肢があるか考えてみてください。また、ぜひご家族でも話し合ってくださいね。
【プロフィール】
鈴木さや子(すずき・さやこ)/株式会社ライフヴェーラ代表。CFP認定者、1級FP技能士、DCプランナー1級・キャリアコンサルタント(国家資格)。保険等商品を一切販売しないFPとして活動。専門は教育費・保険・マネー&キャリア教育、確定拠出年金。企業講演の他、小・中学校や自治体等の講演やワークショップなど、保護者や親子向けイベントも行う。著書に『資産形成の超正解100』(朝日新聞出版)がある。