止まらない円安や気候変動に伴う不作によって、店舗で提供されるコーヒーの値上げが相次いでいる。スターバックスやドトールといった大手コーヒーチェーンに加えて、コンビニコーヒーも各社値上げに踏み切っている。日常的にカフェを利用する人にとっては頭の痛い問題だろう。
とはいえ、どの店にも「たとえ値上げしても通い続けたい」という愛好家は少なからずいるもの。ここでは、低価格帯路線で全国に160店舗を構える「カフェ・ベローチェ」の常連客に、その魅力を聞いた。
お得なピーナッツサンドがイチオシ
都内の出版社で勤務する女性編集者のAさん(30代)は、高校生の頃からベローチェ一筋だという。
「私は高校生の頃からベローチェに通っています。高校時代は、とにかく飲み物が安い、受験勉強しても追い出されないというのが魅力でした(笑)。当時、2016年頃ですが、コーヒーが一杯190円だったんですよ。他のチェーンよりも安かったのを覚えています。それで通っているうちに、だんだん居心地がよくなり、すっかり“第2のわが家”のような感覚になってしまったんです(笑)。
昨年からブレンドコーヒーが280円になったことは、ちょっとお財布的にきついですけど、それでも私はベローチェ派ですね。過去に比べて分煙も徹底されているし、とにかく、安くて美味しいサンドイッチが他のカフェにはない魅力です。
一番リピートしているのは、シンプルなピーナッツサンド。ピーナッツバターが香ばしく、たっぷり入っているのに150円。それから厚焼き玉子サンドも大好き。大葉入りで風味もよく、タンパク質を摂りたいお昼に頼みます。これで280円は安いなと思いますね。
仕事柄、本を読むことが多いので、サンドイッチは食べやすいのも嬉しい。コーヒーが値上げしても、お得感は変わりません」(Aさん)