和食&洋食でも実際に買って、作って、食べて調査
つづいて、和食(ご飯・肉じゃが・ほうれん草のおひたし・豚汁)と洋食(ご飯・から揚げ・千切りキャベツ・ポテトサラダ)についても、外食・中食・内食でのコストを試算した。
●和食(ご飯・肉じゃが・ほうれん草のおひたし・豚汁)の場合
外食:860円/1人
※「わが家の食堂」にて
テイクアウト総菜(中食):718円/1人
※「Odakyu OX」および「セブン-イレブン」で購入。「国産こしひかりごはん」は5個入538円、「北海道男爵いもの肉じゃが」322円、レトルトの豚汁117円、ほうれん草のおひたし171円。
手作り(内食):1442円/1人
※調理時間75分(2人分を作り費用を折半)
【定食チェーン店が味もコスパもGOOD】
費用は中食が最も安かったが、具材の多さや味も加味して判断すると外食(定食の全国チェーン店)に軍配が上がった。たとえば外食の豚汁は、にんじん、大根、ねぎ、豚肉など6種の具材が入って230円。一方レトルトの豚汁は117円と安いが、味は落ちる。スーパーのテイクアウト総菜にあった豚汁は味もよく具材も豊富だが354円となかなかのお値段。手作りの場合、材料費だけで306円(人件費別)かかった。具材の多い料理を手作りする場合、根菜類の下処理が手間のため、食材費を抑えても割に合わないという結論に。
●洋食(ご飯・から揚げ・千切りキャベツ・ポテトサラダ)の場合
外食:1230円/1人
※「まいどおおきに食堂」にて
テイクアウト総菜(中食):632円/1人
※「Odakyu OX」および「セブン-イレブン」で購入。「国産こしひかりごはん」は5個入538円、「サラダ用キャベツ」は117円、ポテトサラダは171円。
手作り(内食):1364円/1人
※調理時間65分(2人分を作り費用を折半)
【から揚げやポテトサラダは手間を考えると中食一択か】
「油の処理が大変なから揚げやコロッケ、下処理する食材や工程が多く手間がかかる酢豚やポテトサラダ、餃子などは、中食を買った方が節約になります」と丸山さん。検証すると確かに、中食のコスパが最強だった。たとえばから揚げ。外食では単品で380円、手作りでは人件費を入れず食材費だけで378円。これに対して中食は236円(いずれも4~5個入り)だった。揚げ物は大量の油と家庭では出せない強い火力で一気に揚げた方がおいしい。今後は家で揚げ物はしない、と決めてもよいかもしれない。