物価高で食材費も高騰する中、少しでも節約したい人も多いだろう。そこで、中華料理(炒飯・餃子・卵スープ)の場合、「外食」「テイクアウト惣菜(中食)」「手作り(内食)」うち、どれがもっとも安く済ませるのかを検証したところ、以下のような結果となった。
目次
中華料理(炒飯・餃子・卵スープ)の場合、どれがいちばん安い?
外食:891円/1人
※「餃子の王将」にて
テイクアウト総菜(中食):630円/1人
※「Odakyu OX」および「セブン-イレブン」で購入。「ふんわり食感のたまごスープ」は5袋入344円。
手作り(内食):1217円/1人
※調理時間90分(2人分を作り費用を折半)
【以下、手作り(内食)は節約アドバイザー丸山晴美さんと編集部が実際に作って試算。試算条件(一部)は次の通り。ご飯は電気炊飯器調理で1合(150g)を水(210cc)で炊飯、調理は最大出力2.97kWのガスコンロ調理(都市ガス)、水は東京都(23区)の水道料金(0.123円/1L)、人件費は時給1113円(東京都最低賃金)、食材は「楽天西友ネットスーパー(関東)」(2024年4月23日時点)で購入。商品価格は税込】
手作りにも人件費がかかっている
この結果を見ると、意外にも手作りの費用がいちばん高い。なぜか──実は調理時の人件費(東京都の最低賃金1113円)がかかっているからなのだ。“食事は手作りの方が安い”と考えられてきたのは、作ってくれた人の人件費がこれまで考慮されてこなかったから。作り手への敬意がなかったともいえるのではないか。
「食材費が高騰しているいま、1~2人分など少人数の料理なら、手作りより市販の総菜を買った方が安くなるケースが多いんです。というのも、中食は食材を大量に仕入れて作られるため単価が下げられるからです。手作りの方が安いなどと、いまや言えません」
とは節約アドバイザーの丸山晴美さんだ。
料理好きで手作りしたいならそれもいい。しかし、家族の食事は自分が作らなければという“呪縛”にとらわれ、貴重な時間を無償奉仕に費やしている人は、これからの食事をどうすべきか考えてみてほしい。