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吉田みく「誰にだって言い分があります」

【配属ガチャ】新しい職場に馴染めず退職を検討する若者たちの本音 「休日出勤を自慢する上司が尊敬できない」「希望の配属先に行けたけど人間関係が苦痛」

この10年で新入社員の「転職志向」は高まっている(東京商工会議所「2024年度新入社員意識調査集計結果」より)

この10年で新入社員の「転職志向」は高まっている(東京商工会議所「2024年度新入社員意識調査集計結果」より)

 今年の春入社のためほぼ業務は経験していないフミヤさん。1か月弱で感じた部署の雰囲気だけで退職を決意したという。そのため、辞める理由の伝え方に悩んでいるようだった。

「今の時期に『他にやりたいことができた』とするのもおかしいので、退職理由をどうするか、悩んでいます。退職代行業者に依頼することも考えましたが、入社して間もないのでお金の余裕がありません。退職のことは両親には話していません。話すと引き留められそうなので……」

 上司に相談することも考えたが、「話にならないかもしれない」と諦めている様子。次の仕事は決まっていないものの、早々に辞めてアルバイトで食い繋ぐ予定だそうだ。

やりがいはあるが人間関係に悩み

 配属先にモヤモヤするのは新入社員だけではない。都内在住の製薬メーカー勤務、ナツコさん(仮名、23歳)は、入社当初は「配属ガチャ失敗」と感じていたが、異動を願い出て希望部署に配属されることになった。だが、思い描いていた理想と現実は違っていた。業務以外の問題で悩んでいるという。

「仕事のやりがいは感じているのですが、女性が多い部署だからか、社員同士の揉め事が多いのが悩みです。噂話で盛り上がることが多く居心地がよくありません……。ストレスが溜まる毎日です」(ナツコさん、以下同)

 以前は営業職の部署にいたナツコさん。部署の雰囲気は良かったものの、仕事内容は向いていないと感じており、異動願いを出して現在所属する部署に事務職で配置換えとなった。そのような経緯から、再び異動を願い出ることは厳しいそうだ。

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