吉田みく「誰にだって言い分があります」

【配属ガチャ】新しい職場に馴染めず退職を検討する若者たちの本音 「休日出勤を自慢する上司が尊敬できない」「希望の配属先に行けたけど人間関係が苦痛」

「スキルアップのために独学でパソコンの勉強をしていましたが、『そんなに頑張らなくてもいいのに』『定時になったらすぐに帰りましょう』などと話す人ばかりです。忙しくない部署なので自由な時間は多いのですが、その分、意見の合わない同僚や先輩と会話するのが苦痛で……。部署全体の年齢層も高く、いわゆる“お局様”にも気を遣うことが多くなりました」

 当面の間、さらなる部署異動は難しいと感じたナツコさんは、ニュースで目にした退職代行業者を利用しての退職を検討し始めたそうだ。しかし、退職後に職場の仲間から陰で何を言われるか不安な面もあると嘆いていた。

 昨今、仕事内容や職場の雰囲気など様々な理由から、「配属ガチャ失敗」と感じる人が多いようだ。居心地を悪く感じる職場に居続けることは誰もが辛いことなので、つい退職を考えてしまうのも理解できる。とはいえ、安易に退職することはリスクも伴うだろう。決断の前に、ほかに対策がないか考えてみるのもいいかもしれない。

【プロフィール】
吉田みく(よしだ・みく)/埼玉県生まれ。大学では貧困や福祉などの社会問題を学び、現在はフリーライターとして人間関係に独自の視点で切り込んでいる。マネーポストWEBにてコラム「誰にだって言い分があります」を連載中。同連載をまとめた著書『誰にだって言い分があります』(小学館新書)が発売中。

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