歴史的な円安を背景に、多くの外国人観光客が日本を訪れている。そんな外国人観光客を相手にしたビジネスに、副業のチャンスが広がっているという。インバウンドアナリストの宮本大さんが言う。
「2018年からは無資格でも訪日外国人向けの有償ガイドをすることが可能になりました。IndeedやAirbnbなどのサイトに登録すれば、求人は多いはずです」
空港での出迎え添乗員やホテルまでの送迎といった仕事も豊富で、中には自分でオリジナルのツアーを組んで年収1000万円近くを稼ぎ出す人も。
「ただし、やはり最低限の語学力が必要なので、ハードルが高いと感じる人も少なくないでしょう。一方で、語学力に自信がなくても始められる新しい副業として注目されているのは、4月から解禁になった『ライドシェア』。タクシー会社の管理のもと、自家用車でナビ通りに目的地まで運転するだけなので、車を持っていれば参入できます」(宮本さん)
いま求人が急増している“誰でもできるインバウンド副業”は、宿泊施設や飲食店の裏方だ。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんが説明する
「外国人観光客の増加により、民泊が急増し人手不足に。清掃の時給が1300~1500円ほどで、出来高制の場合も60~70平米で5500~7500円ほど。Indeedやバイトルなどの求人サイトに募集があるほか、一度働いてみて評価が高ければ直接雇用してもらうこともできるでしょう。
より高い時給を狙うなら、狙い目は『外資系ホテル』がいいと思います。例えば、ザ・ペニンシュラ東京などはスイーツ販売の時給が1700円とかなりの高時給です」
欧米にはチップ文化があるため、給与に上乗せして利用者から直接5~10ドルほど受け取れる可能性が高いこともポイント。
「チップの額は相手によりピンキリですが、高級ホテルや富裕層を相手にした場合、100ドルを超えることも少なくありません。ただし、派遣先の会社がチップの受け取りを禁止していることもあるため、期待のしすぎは禁物です」(宮本さん)