自宅にいながらできる仕事も
自宅にいながら円安の恩恵を受けられる副業もある。
「いまは“日本の風景写真を撮影して送ってほしい”といった依頼も多く、自分が観光地に行ったついでに撮影した写真が売り物になることも。『Upwork(アップワーク)』や『Fiverr(ファイバー)』といった人材マッチングサイトに登録しておけば、海外の依頼者から発注がくる可能性がある。
メッセージのやりとりは外国語ですが、翻訳サイトやChatGPTを使えば大丈夫。また、撮りためた写真を世界最大手の写真販売サイト『シャッターストック』に登録しておくのもいいでしょう」(丸山さん)
インバウンド需要によって求人が急増した、手軽に始められる内職もある。芸人でファイナンシャルプランナーのフルマユコさんが言う。
「専門店が乱立するほど外国人に大人気なのが、カプセルトイ。空港にも専門コーナーが設置されており、カプセルに景品を詰める内職があります。毎日自宅で好きなときに2~3時間やって月数千円ほど。大きな額ではありませんが、初めての副業におすすめです」
宮本さんは、今後も円安に伴う副業で稼げるチャンスが増え続けると話す。
「いまはちょうど、コロナによってゼロになったインバウンド向けの業種が再スタートを切ったタイミングです。どんな業種で副業を始めるにせよ、日本人とはまったく異なる文化や考え方、常識を持つ人たちを相手にしていることを理解してリスペクトを忘れないようにすることが、成功への近道といえるでしょう」(宮本さん)
グローバルな視点を持てば、円安の荒波も乗りこなせるはずだ。
※女性セブン2024年6月6日号