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大相撲で最も名誉ある懸賞とされる「森永賞」 横綱・大関続々休場の5月場所で最も多く集めた力士は誰か、森永製菓が明かす

投票で決まる「森永賞」でわかる、観戦するファンのお目当ての力士

 番付崩壊が進むなか、必ずしも「懸賞の本数が多い=注目度の高い好取組」とは言えない構図が出来上がっているのだ。そんななか、協会側の事情とは関係なく、“その日、最も注目される好取組”がわかる懸賞がある。それが、目の肥えた相撲ファンの投票で選ばれる「森永賞」だ。

 1951年1月場所からスタートし、70年以上続く伝統の懸賞だ。国技館の1階廊下の4か所に投票箱が置かれ、森永のチョコレートやキャラメルの空箱に、その日最もいい対戦だと思う取組を書いて投票する。投票時間は午後3時半までで、最も多くの票を集めた取組に「森永賞」の懸賞旗が懸けられることになる。

 ファンが選ぶその日の好取組ということになるわけだが、どのような対戦に票が集まるのだろうか。森永製菓コーポレートコミュニケーション部に聞いた。

「基本、(横綱や大関といった)看板力士が多いですが、優勝争いの状況によっては下位力士になる場合も、ここ数年は多く見受けられます」

 三役以上が5人も休場した今場所は、その傾向が顕著だった。初日こそ結びの一番の照ノ富士対大の里が「森永賞」の取組になったが、2日目以降も大の里の一番が「森永賞」に選ばれる状況が続いた。14日目までを見ると、大の里の一番以外で「森永賞」に選ばれたのは、4日目の阿炎対熱海富士戦と10日目の高安対琴櫻戦の2番だけだった。

 ふがいない上位陣よりも、大の里の一番を目当てに観戦に訪れるファンが多かったということになる。結びの一番に森永ミルクキャラメルの懸賞旗が回る、いつも通りの土俵が戻ってくるのは、まだ先になりそうだ。

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