仕事の会食やプライベートの買い物のみならず、携帯電話や光熱費などといった毎月の固定費、税金や国民年金の支払いでもどんどん貯まっていく。家電量販店での大きな買い物や家族旅行など、大金を支払うタイミングであれば巨額のポイントが懐に入る。
消費生活アドバイザーの丸山晴美氏が語る。
「家計のやりくりは妻、支払いは夫という家庭はいまでも多い。その場合、支払いを担う夫にとって、自分にだけ付与されるポイントは家族にも知られない“ヘソクリ”になりえます。
気負わずに、日々の支払い時に少し気をつけるだけで、年間10万円超のポイントを簡単に貯めることができます」
登録は「1つだけ」でもいい
いまやあらゆる企業が参入し、ほぼすべての買い物でポイントがつくようになった。主要なポイントサービスとして普及しているのが、Vポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイント、PayPayポイントの5大ポイントだ(一覧図を参照)。
かつては各企業が個別のサービスとしてポイントカードを発行し、財布がパンパンに膨らんでしまうこともあった。
一方、5大ポイントの特徴は、コンビニやスーパー、ネット通販から公共料金、国民年金の支払いまで「共通ポイント」として一元化されていること。丸山氏が言う。
「何枚もポイントカードを持ち歩かなくても、1つのポイントに集中させるだけで多くの支払いがポイントとして還元されます。もうポイントカードで財布が膨らむことを心配する必要はありません」
※週刊ポスト2024年6月7・14日号