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「不慣れな土地で認知症」「嫁姑関係が悪化」…実家じまいで高齢の親を呼び寄せた子供たちの後悔

こんな新居だと“負動産”に

こんな新居だと“負動産”に

 ダウンサイジングした物件が、相続時に子供にとって“負動産”となるリスクもある。

 高齢者の住宅事情に詳しい不動産コンサルタントの真山英二氏が語る。

「立地の悪い家に住み替えると後に処分が難しくなり、相続時に子供が困るケースが多い。都心でも駅から10分以上離れたマンション、15分以上離れた戸建は資産価値が下がりやすい。ダウンサイジングで移るのなら、40平方メートルほどの小さめの中古マンションは注意。立地によりますが買い手がつきにくく、“負動産”になる可能性がある。手放すことになったら60平方メートルくらいの広さのマンションのほうが需要があります」

 田舎暮らしやリゾート地に憧れて移り住むことも注意が必要だ。

「子供たちがアクセスしにくく、後に処分する手間がかかる可能性があります」(同前)

 誰しも家を買う時は様々な検討を重ねたはず。家を売る時は、それ以上の熟考が求められる。

※週刊ポスト2024年6月21日号

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