後回しにするのはやらないのと同じ
やると決めたらすぐやる。後回しにはしない。後回しにすることは、やらないのと同じことだと割り切ろう。つまり、やるかやらないかの判断をその場で下してしまうのだ。そうすれば、仕事が溜まるということがない。その結果として、いつも自分の直面している問題に、全力で取り組むことができるというわけだ。
もっとも、どんなことでも、今すぐに決断を下さなければいけないわけではない。「基本は、フットワークを軽く」なのだ。その基本から外れることも時にはある。今は判断を下さずに静観した方がいいこともあるわけで、その見極めだけは忘れてはいけない。基本的に後回しはなしだけれど、時には後回しにした方がいいこともある。
矛盾したことを言うようだけれど、フットワークを軽くすることを心がけながら、いつもそのことは忘れないように、心の隅に書きとめておこう。
※三木谷浩史・著『成功の法則100ヶ条』(幻冬舎)より一部抜粋して再構成
【プロフィール】
三木谷浩史(みきたに・ひろし)/1965年神戸市生まれ。1988年一橋大学卒業後、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。1993年ハーバード大学にてMBA取得。日本興業銀行を退職後、1996年クリムゾングループを設立。1997年2月株式会社エム・ディー・エム(現 楽天グループ株式会社)を設立し、同年5月インターネット・ショッピングモール「楽天市場」を開設。現在、楽天グループとして、Eコマース、フィンテック、モバイル、デジタルコンテンツなど多岐にわたる分野で70 以上のサービスを提供する。また、2011年より東京フィルハーモニー交響楽団理事長を務めるほか、2012年6月に発足した一般社団法人新経済連盟の代表理事を務める。独自の技術基盤「アルミノックスプラットフォーム」を基に、医薬品・医療機器の開発および販売を行う、Rakuten Medical, Inc.の副会長兼Co-CEOも務める。