ライフ

婚活はゲームと似てる?「婚活課金の沼」にハマる人たち 「いつかSSRが出るんじゃないか…」「リセマラをやってる感じ」

課金をすれば運命の相手は見つかるのか?(イメージ)

課金をすれば運命の相手は見つかるのか?(イメージ)

 過去最低の合計特殊出生率が更新され、いかにして少子化対策を進めるかが喫緊の課題となっている。各自治体の動きを見ても、東京都がマッチングアプリを提供するなど、「婚活」に力を入れようという取り組みが顕著だ。出会いのきっかけは人ぞれぞれだが、今やアプリ経由も多い。明治安田生命の夫婦をテーマに調査によると、1年以内に結婚した夫婦では、「マッチングアプリ」「職場の出会い」が同率トップ。マッチングアプリで4人に1人が結婚する時代になった。

 一方でより多くの人に出会えれば“理想”の相手に巡り合える可能性も上がると信じて、婚活のために結婚相談所やマッチングアプリなどに“課金”し続ける人もいる。“婚活課金の沼”にハマった人たちの中には「スマホゲームと似てる」という感覚を持つケースもあるようだ。その心理に迫った。

課金したからといって有利になるわけではない

「無課金でも婚活できると思いますが、お金をかけた方がまだ見ぬ“運命の人”に出会える確率が上がると信じて投資してしまうんですよね。SSR(スーパースペシャルレア)が出る瞬間があるんじゃないかと……」

 そう言うのは、メーカー勤務の30代男性・タクヤさん(仮名)だ。これまで婚活パーティー、結婚相談所、マッチングアプリを通して出会いの場を求めてきたが「全敗」だったという。

「約1年間にわたり婚活に励みましたが、結果が出ませんでした。婚活パーティーに約10万円、結婚相談所に約30万円、マッチングアプリはいくつか利用しているので12万円くらいかかったでしょうか。

 婚活のためにスマホゲームの課金をやめましたが、結局当たりが出るまでガチャを引くスマホゲームの延長のような感覚です」(タクヤさん)

 婚活をスマホゲームの課金にたとえるタクヤさんだが、「似て非なるところがある」と嘆く。

「スマホゲーム的にいえば、“当たりが入っているかわからないガチャ”のために、いきなり重課金するようなものですよね。デート代も出しましたが、課金したからといって次に進めるとは限らない。スマホゲームと違い、課金すれば必ず有利になるとはいえないのが悲しいです。それでもあきらめず、筋トレ、全身脱毛にも取り組む予定です。見た目がよくなれば、運命の人も出てくるかもしれない。やっぱり婚活もゲームと同じところはありますよね」(タクヤさん)

次のページ:こっちが有料会員なのに相手が無料会員だと腹が立つ
関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。