住まい・不動産

大阪の一等地タワマンは最高25億円で分譲、車専用エレベーター・屋上庭園もあり人気沸騰 他の中古物件も値上がりする“大阪タワマンバブル”の行方

グランドホール完成予想CG(「グラングリーン大阪 ザ ノース レジデンス」公式サイトより)

グランドホール完成予想CG(「グラングリーン大阪 ザ ノース レジデンス」公式サイトより)

2020年頃から海外の投資家が急増

 ただ、そうした状況に近年は少しずつ変化がみられるのだという。大阪の再開発の象徴である大阪駅北側の「うめきた」先行開発が終わった2013年頃から中国人を中心とした海外の投資家が増え始め、第二期工事が始まった2020年頃からは急増してきたというのだ。前出の不動産業者が続ける。

「円安効果もあるが、大阪のタワマンが東京に比べて安いために、東京からシフトしてきた中国人投資家が少なくない。東京で手が出なくなった日本人投資家が大阪で買うというパターンもあります。海外、特に中国の投資家はすべて現金で買っていく。中国人は登記だけして賃貸物件として活用していることが多く、賃貸で稼いで2~3年で転売していきます」

「うめきた」はJR大阪駅の北側に広がる再開発区域。旧梅田貨物駅だった24ヘクタールの再開発が始まったのは2002年。「グランフロント大阪」と呼ばれる先行開発区と「グラングリーン大阪」の第二期工事区に分けられる。

 先行開発区は商業施設&オフィス2棟、商業施設&ホテル1棟、住宅1棟の計4棟のタワーが2013年に完成。住宅の1棟は「グランフロント大阪オーナーズタワー」で、地下1階地上48階建、総戸数525戸となっている。

 大阪駅から商業ビルのなかを通って帰ることができる高級タワマンとして売り出された。現在、中古物件として30階台の2LDK(約95平米)が約2億5000万円、20階台の1LDK(約80平米)が約2億2000万円などで売りに出される。賃貸だと40階台の2LDK(約90平米)が月70万円、10階台の3LDK(約100平米)が月60万円といった募集が出ている。築10年以上の物件としては高額に思えるかもしれないが、新築物件はそれ以上に高騰している現実がある。

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