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【注目トピックス 日本株】ウェーブロックHD Research Memo(6):2024年3月期業績は4期ぶりの営業増益に転じる

*16:36JST ウェーブロックHD Research Memo(6):2024年3月期業績は4期ぶりの営業増益に転じる
■業績動向

1. 2024年3月期の業績概要
ウェーブロックホールディングス<7940>の2024年3月期の連結業績は、売上高で前期比4.3%増の23,559百万円、営業利益で同12.0%増の387百万円、経常利益で同5.9%減の676百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同80.3%減の456百万円となった。会社計画に対しては、営業利益で若干未達となったものの、売上高や経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は超過して着地した。営業利益については、第4四半期にマテリアルソリューション事業で長期滞留在庫の評価減を数千万円計上したこと、アドバンストテクノロジー事業で国内自動車メーカーの生産停止の影響を受けたことなどが下振れ要因となった。本来の収益力を示すEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は同16.0%増の1,187百万円となり、EBITDAマージンも同0.5ポイント上昇するなど収益性の改善も進んだものと評価される。

営業外収支は前期比で83百万円悪化した。資本業務提携を締結したRP東プラが2023年6月に持分法適用関連会社となったことで持分法による投資利益が同165百万円増加したものの、為替差益が同13百万円減少したほか保険解約返戻金や補助金収入が減少したことによる。また、前期に計上したクレアネイトの株式売却益2,528百万円が無くなったことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は2ケタ減益となった。

事業セグメント別で見ると、売上高は不採算品目の見直しを実施したマテリアルソリューション事業で微減となったものの、アドバンストテクノロジー事業の増収でカバーした。逆に営業利益は、アドバンストテクノロジー事業が償却負担の増加もあって減益となったものの、マテリアルソリューション事業の収益性改善によりカバーした格好だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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