店員が明かす「タメ口の客」実態
都内のレストランで接客を担当しているCさん(20代男性)は、数々の“タメ口客”に遭遇してきた。
「あくまでもうちのお店の場合ですが、タメ口をきいてくるお客様に多いのは、40代以上ぐらいの“お金を持っていそうな雰囲気”の男性ですね。タメ口でも『ありがとう』と感謝の言葉を添えてくれるお客様は、全然嫌な気分にもなりませんし、むしろフレンドリーで好印象のこともあります。
困るのは、フレンドリーでもセクハラまがいのジョークばかり言う人。そういったタイプのお客様には、なるべく女性の従業員ではなく男性従業員が接客するようにしていますが……」(Cさん)
相手によって態度が変わる客も少なくないという。
「男性の従業員には敬語なのに、若い女性の従業員にだけタメ口で悪態をつく男性とか、1人で来店されたときは丁寧な態度なのに、女性と来店したときにだけタメ口になる男性もいます。従業員は何も言いませんが、正直印象はよくないですね」(Cさん)
さらに“親子揃ってタメ口”というケースもあるようだ。
「ご両親が従業員にタメ口をきいているご家族の場合、そのお子様もタメ口だということはよくあります。そのお子様が小学生くらいならまだかわいいのですが、大学生とか社会人になってタメ口だと、さすがにイラッとすることもあります。逆にご両親がすごく丁寧なら、お子様も丁寧だということも多い。やはり子供は親のふるまいを見て育つんだなと実感します」(Cさん)
Cさんは、「そもそも店員と客がフレンドリーな関係であるのは一般的とはいえない。逆になぜタメ口をされなくてはならないのか」と指摘する。気持ちよくサービスを受けるためにも、マナーは守りたい。(了)