アパートやマンションなどで、宿泊サービスを提供する民泊。正規の手続きを踏み、許可されたものなら問題ないが、民泊禁止のマンションなのにこっそり民泊を運営しているのではないか……と勘ぐってしまう人も少なからずいる。
マンションで外国人を見かけても、彼ら/彼女らは住民の友人・知人かもしれないだけに、一概に民泊とは断定できない。訪日外国人が押し寄せるなか、ルールを無視した民泊営業を疑う住民たちが本音を漏らす。
ゴミ置き場のマナーが著しく悪化
都内在住の30代男性・Aさんは、「明らかに最近、観光客らしき外国人の出入りする姿をよく目にするようになった」と明かす。
「日本語ではない言葉を話しながら、複数人のアジア系の外国人グループを、2週間に1回くらいの頻度で見かけるようになりました。大きなスーツケースを持って、マンションに入ってきたので、民泊を疑いました。うちのマンションは管理規約で民泊禁止となっているのに……。
とはいえ民泊と決めつけるわけにもいきません。外国人の住民もいるので、彼らの家族や友人が遊びにきているのか、それとも禁止されている民泊を提供している住民がいるのか。民泊なのかと聞くわけにもいかないし」
ただしAさんは、「ゴミ置き場を見ると、外国人たちが旅行で来ていたことがよくわかる」という。
「マンション内にあるゴミ置き場の状況が著しく悪化します。ビニール袋に入れないで、残飯や生ゴミがそのまま捨てられていたり、燃えるゴミと缶が一緒の袋に入っていたり。ゴミ置き場にゴミを捨てればまだいい方で、エントランスに生ゴミが放置されていたこともありますね。
管理会社の対応は、ゴミ置き場の注意事項の表記を従来の日本語に加えて、英語と中国語と韓国語を併記しただけでした。住人なら、イレギュラーにそんなことにはならない。あくまでも“ときどき”荒れるので、そういう時は旅行者が泊まっているんじゃないかと思っています」(Aさん)