持ち物の仕分けをする際の注意点
最初に行ないたいのは持ち物の価値を把握しておくことだ。
「配偶者が趣味で集めていた物は、価値が分からず処分に困るケースが多い。夫の蔵書や高級酒、妻が集めた貴金属や高級食器、着物などは市場価格よりも配偶者にどれだけ愛着があるかを優先して仕分けておくといいでしょう」(小谷氏)
夫婦で持ち物の仕分けをする際の注意点を小谷氏が解説する。
「なんでも整理すれば良いわけではなく、配偶者が大切にしていた持ち物を生かすために、自分の代わりに活用してくれる人に譲ることも考えましょう。
一方で、子供や知人に譲る際にも注意が必要です。いまは核家族化が進み、高齢夫婦の家財道具などはすでに子供も孫も持っているので欲しがらない。趣味の品も、その価値を理解していないならもらっても困ることは知っておきましょう。適当な人がいなければいまのうちにリサイクルショップに持ち込むのも手です」
粗大ごみや引き取り処分サービス、ブックオフなどの買い取りサービスも積極的に活用したい。
例えば玄関にある木彫りの熊の置物といった民芸品は、メルカリやリサイクルショップで高値で売れる可能性があるという。
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