死後1か月以内に済ませておくべきなのが、携帯電話の解約やクレジットカードの解約、銀行口座の解約だ。司法書士行政書士MY法務事務所代表で司法書士の村田洋介氏が言う。
「携帯電話やクレジットカードは基本料などを払い続けないように解約します。銀行口座は本人の死後、銀行に死亡が通知されると凍結されます。解除の期限はありませんが葬式費用などで故人の預金を使いたい場合は早めに名義変更をして口座を使えるようにします。また、その際に遺言書がないと相続人全員が同意して作成した遺産分割協議書や全員の戸籍謄本などの膨大な書類が必要になります」
死後に申請すれば受け取れるお金の手続きもこの期間に済ませておきたい。ただし、期限がある手続きが多いので注意が必要だ。
「加入している健保組合により、葬祭費(埋葬料)の申請をすると葬式費用として3万~7万円を受け取れます。高額療養費の払い戻しや、高額介護サービス費の払い戻しは、死後2年が経過すると申請できなくなります。団体信用生命保険や生命保険の受給申請は大体のケースで3年が時効期間となります」(三浦氏)
■【一気読み・保存版】死後の手続きカレンダー 死後1週間以内、1か月以内にやるべき手続きから、揉めない相続の手順まで
※週刊ポスト2024年7月19・26日号