【50才で切り開いたセカンドキャリア】正社員として28年勤めた会社を早期退職して旅行業界に転身　「ハローワークを利用して添乗員の資格を取得しました」

Q：50代から未知の分野に踏み出す恐怖はなかった？

　ありましたよ、それは。ちょうど迷っていた頃に長めの休みが取れ、オーストラリアに住む友人に会いに行ったんです。そこで現地の人々の働き方の話を聞いたり、グレートバリアリーフの美しい海を眺めたりしていたら、「よし、辞めよう」と、決心がつきました。

　それと、専門学校での出会いも後押しになっています。定年退職した人、独立を目指す人など年齢も背景もさまざまな仲間ができ、刺激になりました。

Q：勤めてみて実感したこと・学びを教えてください

　現在は1000人単位の報奨・研修旅行の乗り物の手配や、ホテルの準備、予約の整理、ツアーデスクでの顧客対応、添乗を行っています。残業が多いし、ボーナスもないですが（苦笑）、派遣先の会社から「来年もお願いします」と言われると、やはりうれしいですね。

　28年間1つの会社しか知らなかったから、外に出てみて、自分の視野がいかに狭かったかを知ることができたのもよかった。

　その一方で、前職の経験が現業でも随所に生きているので、無駄なことって1つもないんだなと、つくづく感じています。せっかく資格も取ったので、いずれは独立して、自分が企画したツアーを販売してみたいという夢もできました。

Q：職探し中の人にアドバイスを

　石の上にも三年といいますが、焦らず3年単位で考えるといいと思います。

　私も転職して6年が経ち、それなりの形ができてきました。それと、ハローワークの職業訓練は、タダでスキルを学べるのでおすすめ！

※女性セブン2024年7月25日号