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声を上げづらい“訪日外国人客のにおい問題”「香水がきつくて電車内で気分が悪くなった」「いつものカレーの味がわからなくなった」

消費者庁、厚労省、環境省など5省庁が作成した「自分にとって快適な香りでも、困っている人もいることをご理解ください」という啓発ポスター

消費者庁、厚労省、環境省など5省庁が作成した「自分にとって快適な香りでも、困っている人もいることをご理解ください」という啓発ポスター

5省庁による「香害」啓発のポスターは作成されたが…

 香りといえば、洗剤や柔軟剤、化粧品、香水などに含まれる化学物質がさまざまな健康被害を誘発する“香害”が問題視されているところ。政府としても議題にあがっており、消費者庁、厚労省、環境省など5省庁は2021年8月に連名で「自分にとって快適な香りでも、困っている人もいることをご理解ください」という啓発ポスターを作成、昨年7月には各都道府県、市町村に配布したところだ。

 国民生活センターに話を聞いたところ、外国人から受ける“香害”についての相談が来ていることを認めながらも、「規制は難しい」という悩ましさを明かしてくれた。

 たとえ日本人同士であっても他人のにおいを口にするのはハードルが高いだけに、外国人のにおいに悩まされる人たちに共通するのは「直接、言えない」というもどかしさ。訪日外国人客が増加するなかで、これから気になる人がますます増えてくるかもしれない。(了)

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