【厳選リスト】トランプ氏の大統領復帰を見込んだ「確トラ銘柄」15選　孫正義氏との関係性からソフトバンクGにも再注目

再び注目を集める“孫正義氏との関係”

　岡山氏、平野氏が注目する銘柄は別掲表の通り。

　トランプ氏が環境保護や気候変動対策に消極的である点も重要だ。

「CO2削減や再生可能エネルギーに取り組む企業には逆風となる反面、化石燃料産業の支援が予想されるため、エネルギー関連銘柄は注目です」（岡山氏）

　銃撃事件直後にトランプ氏の全面支持を表明した電気自動車（EV）大手・テスラなどを率いる実業家のイーロン・マスク氏は、トランプ氏を支援する政治団体に毎月約4500万ドル（約71億円）を献金する方針と報じられた。マスク氏の支持表明後、テスラ株は一時7％上昇した。そうしたトランプ氏との個人的関係の文脈で思い出されるのは、ソフトバンクグループの孫正義会長だ。

「2016年の大統領選では勝利したトランプ氏といち早く会談した孫氏が、米国に総額500億ドルを投資して5万人の雇用を生むと確約。これに好感を抱いた海外投資家がこぞってソフトバンクGの株を買い、高騰した経緯があります。『確トラ』で再び孫氏との個人的関係が海外投資家に注目され、株価が上昇する可能性はあります」（岡山氏）

　トランプ氏がドル安志向のため、日本の自動車メーカーに逆風の円高が進むかなどに注意は必要だが、同氏が公約に掲げる「EV優遇措置の撤廃」が、世界的なEV化の流れに出遅れたトヨタなどにプラスに作用しうることも見逃せない。

　大相場の号砲が鳴ったのか。投資するかの決断をすべき時は迫っている。

※週刊ポスト2024年8月2日号