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配偶者に資産を遺すために欠かせない“相続の準備” 非課税枠のある生命保険の加入検討、株は現金化、自宅は“おしどり贈与”を活用

祭祀財産には相続税がかからない

 自らの旅立ちに備え、お墓や仏具、仏壇などの「祭祀財産」を生前に揃えておくことも妻のためになる。根本氏が言う。

「祭祀財産には相続税がかからないので、生前に購入しておけばこちらも税金対策になります。相続が終わってから作るより、自分が入るお墓を生前に準備しておくほうが遺される妻の負担を軽減できます」

 こうした事前策を講じつつ、遺言書の執筆も忘れてはならない。

「妻に渡す財産、子供に渡す財産を細かく記載しましょう。その際は『付言事項』として、なぜこの財産を妻に相続させるのかという理由を書いておくと、遺された者同士で揉めるリスクが減ります。遺言は公正証書遺言にしておくと安心です」(同前)

 妻が「ひとりで生きる」ために、夫ができることはすべてやりきることが大切だ。

※週刊ポスト2024年8月2日号

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