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【累計7万部】年々進化を続けるハイサワーの販促カレンダー 製作のきっかけは『タモリ倶楽部』への感謝

カレンダー作りの経緯を語る博水社の田中秀子・社長(撮影/佐藤敏和)

カレンダー作りの経緯を語る博水社の田中秀子・社長(撮影/佐藤敏和)

 色とりどりの水着に包まれ、プリンッとポーズをとるお尻たち。こんなに表情豊かな部位だったのかと驚くほどだ。ハイサワーメーカー・博水社が「強炭酸のハイサワーのようにぷちぷち弾けるような元気な美尻」をコンセプトとして販促用に作る「美尻カレンダー」をご存じだろうか。

「毎年、プロのモデルから一般女性まで約4万人のお尻を選考対象にして製作しています。最近は水着や小物、ロケーションにもこだわり、年々進化を続けています」(博水社・田中秀子社長)

 製作のきっかけは、2009年に放送された深夜番組『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)だった。番組内でおいしいハイサワーの飲み方が紹介されたことで、焼酎を割る文化のない九州や沖縄から注文が殺到。販路拡大の感謝の気持ちを込め、同番組のオープニング映像をヒントにカレンダーを作ったという。当初は取引先への配布のみだったが、一般販売を開始した2011年度からは問い合わせが相次ぎ、2024年度版までで累計7万部を誇る同社の名物グッズとなった。

「廃業する取引先が続出したコロナ禍は不安にかられましたが、カレンダーを待ち望む声が本当に多く、私たちの大きな支えになりました」

 掲載するお尻を選ぶのは、女性社員4名による「美尻グッズ部」。彼女たちの美尻への憧れが投影されているという。

「オーディションや面接も行ないますが、最近は美尻ヨガや美尻ストレッチの流行もあって、街中が美尻の宝庫。『モデルになってくれませんか?』と思わず私たちから声をかけることもあります」

取材・文/小野雅彦

※週刊ポスト2024年8月2日号

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