ビジネス

【進化する東京定番菓子】「東京ばな奈」が手掛けるレトルトカレー、カプセルトイ、無人店舗…お菓子の枠を越えたビジネス展開

2023年に発売された「東京ばな奈」ブランド史上初のカプセルトイ(ガチャ)「東京ばな奈 スクイーズマスコット」。タカラトミーアーツのガチャランキング1位も獲得※タカラトミーアーツHP掲載の「みんなのガチャランキングTOP30」より(撮影/上田千春)

2023年に発売された「東京ばな奈」ブランド史上初のカプセルトイ(ガチャ)「東京ばな奈 スクイーズマスコット」。タカラトミーアーツのガチャランキング1位も獲得※タカラトミーアーツHP掲載の「みんなのガチャランキングTOP30」より(撮影/上田千春)

『東京ばな奈』のカプセルトイが大ヒット

 より多くの人に楽しんでもらうべく、『東京ばな奈』シリーズの中には、小麦アレルギーの人や小麦が合わない人にも食べられるよう、スポンジケーキの生地に国産米粉を使用するグルテンフリーの商品も展開している。

「『東京ばな奈』ブランドとしてこれまでに出している商品は、カレーなども含めて160種類以上あります。常に『東京ばな奈』が皆さまにとって新しい存在でありたい、新しい驚きとワクワクを提供したいと思っています。新しいものを世に出してお客様に喜んでもらいたいという気持ちは創業当時から続いており、今後もワクワクするような商品を展開していきたいと考えています」

 2023年に全国のカプセル自販機(ガチャ)でタカラトミーアーツが発売した「東京ばな奈 スクイーズマスコット」も新たな試みの1つだ。パッケージやスポンジ生地の触り心地などをミニチュアサイズでリアルに再現した同商品は、瞬く間に大ヒットした。

「『東京ばな奈』ブランド史上初のカプセルトイは、タカラトミーアーツさんからコラボのオファーを受けて実現したものです。2023年の4月に7種類の『東京ばな奈』のミニチュアマスコットがガチャで登場したところ、数か月で累計出荷数100万個を突破し、同年12月に第2弾シリーズが新たに発売されました」

韓国の「サーティーワン」からコラボの熱烈オファー

 他企業とコラボレーションした商品展開は多く、2024年春には韓国のバスキン・ロビンス(日本では通称サーティワンアイスクリーム)とのコラボで現地のバスキン・ロビンス店舗で、日本未発売の「東京ばな奈」フレーバーのアイスが「今月の味」として登場した。

「韓国のサーティワンアイスクリーム(バスキン・ロビンス)さんからコラボの熱烈オファーがあり、商品のコラボだけでなく、同社の現地の全店舗で『東京ばな奈』のリリースを記念にキャンペーンを実施いただきました。日本ブームが韓国で起こっているそうで、『日本といえば、東京ばな奈』という流れでこの企画案が持ち上がったそうです。アイスクリーム以外にも、『東京ばな奈』にちなんだアイスクリームケーキ、デザート、ドリンクなどがリリースされ、販売期限内に一部の商品は売り切れてしまうほど大好評でした。日本からの観光客の方にも人気だったようです」

「東京ばな奈」は外国人観光客にも人気が高く、インバウンド対応も注力するポイントだ。

次のページ:コロナ禍の逆境では『東京ばな奈』が全国に“出張”

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。