2022年11月にはJR東京駅・八重洲中央口改札内に初のシンボルショップ「東京ばな奈の木」を開設。翌12月には同駅・八重洲地下中央口改札外(東京駅一番街)に旗艦店「東京ばな奈s(トーキョーバナナーズ)」をオープンした。
「旗艦店では店舗限定の『東京ばな奈の伝説のカレーパン』『東京ばな奈シェイク』『東京ばな奈のクリームあんドーナツ』も展開しています。東京に住んでいる方にも買って食べていただける機会になると嬉しいです」
JR東京駅・東海道新幹線ホームに登場した“無人店舗”
JR東海リテイリング・プラス(愛知県名古屋市)が2024年4月、グレープストーン、無人決済システムを手がけるTOUCH TO GO(東京都港区)と協力し、東海道新幹線JR東京駅16・17番線ホーム上に無人店舗「TOKYO BANANA express」をオープンした。カメラとセンサーで手に取った商品を認識する、日本初の鉄道ホーム上での対面型無人店舗となる。「東京ばな奈」や「シュガーバターサンドの木」などが買える。
「上部のカメラと棚のセンサーでお客様が手に取る商品を判別し、無人のレジに持っていくと金額が表示され、支払いをする仕組みです。バーコードで読み取るなどは不要で、キャッシュレス決済による会計でスムーズに購入できます。出張や旅行、帰省の際の直前の東京土産購入の最後の砦としても活用していただきたいですね」
最先端のシステムを導入した、鉄道ホーム上での対面型無人店舗の先駆けとなるが、東京土産として開発された「東京ばな奈」の原点は息づいている。出張や旅行で急ぐ人々への細やかな配慮は発売当時から変わらない。
「お渡し用の無料の袋をレジ付近にかけてあります。袋は有料と思われる方もいらっしゃいますので、袋無料の表示をして『お持ちください』とアピールをしています。弊社のお菓子とともに、新幹線ホームの無人店舗での購買体験もお土産としてお持ち帰りくださいね」
「東京ばな奈」は、今日も進化し続けている──。