近頃注目されているのが「iDeCo」だ。iDeCoの正式名称は「個人型確定拠出年金」。簡単にいえば「自分年金」だ。公的年金という形ではなく、老後資金を自分で積み立てるという制度である。
「個人型確定拠出年金」制度は以前からあるが、これまで主婦の加入は認められていなかった。昨年9月にiDeCoと命名され、そしてこの1月に制度が変わり、主婦など多くの人が加入できるようになったのだ。
税金が掛からないは効果テキメンの投資である
iDeCoの大きなメリットの1つが、掛け金を支払った分だけ、所得税・住民税が安くなること。何年も積み立てていけば、その“威力”は大きい。
たとえば、年収127万円のパート主婦の場合、所得税と住民税あわせて年間約3万6000円を支払っている。ところが、iDeCoに掛け金を毎月2万円支払っていれば、その分はほぼ全額が手元に戻ってくる。
税金が浮いた分を「利益」と考えれば、そのパート主婦の年金資金の“年間利回り”は15%にも上る。銀行に預金しても利息がほぼ0%の時代。そんなに“オイシイ投資話”はそうそうない。社会保険労務士の北村庄吾さんが説明する。