「トクだ値スペシャル21」を片道のみ利用する併用パターン
激戦を潜り抜けたら、軽井沢まで新幹線で2910円という夢のような低価格でアクセスできる。ただし、往復ともに確保できる見込みはない。そんなときは片道で次のような選択肢をとってみてはいかがだろうか。
【1】高速バスと併用するパターン
新宿のバスタ新宿と軽井沢を結んでいる高速バスなら、以下のような金額となる(2024年8月下旬乗車で2024年7月末購入時の場合)。
■平日
・2400円
・西武観光バス
・池袋駅→御代田駅前
・池袋駅から軽井沢駅まで3時間52分
■週末
・2800円
・昌栄交通「どっとこむライナー」
・バスタ新宿→軽井沢→中軽井沢
・新宿から軽井沢まで所要時間は3時間35分
いずれも軽井沢駅以外に止まるので、目的地によっては近くまで直接アクセスできるというメリットがある。
【2】在来線との併用なら「テツ分」濃い旅程も
東京から横川駅まで各駅停車を利用して、そこからバスという選択肢もある。この場合、東京駅から横川駅までが2310円、横川駅からJRバス関東碓氷線が520円で計2830円となる。最初から軽井沢を目的地とするのであればメリットはないが、横川駅に隣接した碓氷峠鉄道文化むらを訪れるのであれば話は別だ。
なお、9月1日(日)・8日(日)なら、高崎駅と横川駅の間を「ELぐんまよこかわ」(下り)・「SLぐんまよこかわ」も運行するので、こちらと組み合わせると旅程の魅力度が増す。
軽井沢から小諸までしなの鉄道で行き、そこから小海線で小淵沢へ抜け、そこから中央本線で首都圏に向かうという方法もある。8月29~31日、9月1・2・6~9日なら小海線にHIGH RAIL 1375が走っており、「テツ分」の濃い夏旅を楽しめる。なお、小諸駅から東京駅までの運賃は4840円だが、9月10日までなら青春18きっぷを利用でき、1日あたり2410円で済む。
残暑払いに軽井沢へ足を伸ばしてみてはいかがだろうか。
【プロフィール】
橋賀秀紀(はしが・ひでき):トラベルジャーナリスト。東京都出身の50代。訪問国は130か国・渡航回数200回以上。著書に『エアライン戦争』(共著・宝島社)など。