青学らしさを求められても…
Aさんとは真逆に、青山学院大卒でIT企業勤務の20代男性・Bさんは、「イメージが面倒だった」と明かす。
「青学だと“都会的、オシャレ、かわいい女子、かっこいい男子、陽キャ”みたいなイメージを持つ人が多いんです。でも僕はそんなタイプではないので、在学中はバイト仲間に、『見た目も性格も青学っぽくないよね』と言われること多かったし、社会人になっても『本当に青学卒?』『かわいい女の子多いんでしょ? 紹介してよ』などと“青学らしさ”を求められることが面倒で、出身大学を聞かれたら『MARCH』とごまかすようになりました」
MARCH内の“格差”を感じる人も
自身が通う大学に自信が持てないという人もいるようだ。法政大に通う女子学生・Cさんは、「MARCH内“格差”がある」と言う。
「こちらがMARCHって言ったら、もうその次は聞かれたくないというか、聞かれたくないからMARCHと言ってるんですよね。この間、バイト先の先輩からどの大学に通っているかと聞かれて、答えたくないから『MARCHってことで』とぼかしたんですけど、まさかの『オレも』と言って、当てようとしてくるんですよ。
そうしたら、その先輩は、自分は明治だと言ったあとに、『MARCHということは、明治、青山。立教……あれ、“H”ってどこだっけ?』って失礼なことを言う(笑)。思わず『法政ですよ!』ってツッコミました。考えすぎかもしれませんが、先輩はそれ以来なんとなく上からな態度です……。“MARCH”と言うのも危険だなと思いました」
全国的にその名が知られる有名私大であっても、在校生や出身者には、それぞれの複雑な思いがあるようだ。(了)