14位の野村絢氏は何社もの大株主として名を連ねる人物だ。カブ知恵代表の藤井英敏氏が言う。
「“モノ言う株主”として知られた村上ファンドの村上世彰氏の長女で、ここ数年で投資家として頭角を現わしました。大量保有報告書に彼女の名前があると即買いする投資家もいるほどです。シンガポールが拠点で2児を育てる母親でもある。難病の子供の育児を支援するNPOの活動に関わるなど、社会貢献活動にも注力しています」
紅麹の問題で世間を騒がせている小林製薬の株主の名前もある。26位の井植由佳子氏はそのセレブな生活ぶりが女性誌で取り上げられるほど。取材では愛車の高級外車レンジローバーやブランド品を披露している。
「小林製薬の5代目社長・豊氏(故人)の娘で、2011年にパナソニックに経営統合された三洋電機の創業者一族、井植家に嫁いだ人物です。2014年に伝統芸能を支援する衆我財団を立ち上げ、理事長を務めています」(製薬業界関係者)
元ソニー副社長から「総理大臣にしたい」の評
南場氏のような「外資系出身」社長が増えているのも特徴だ。求人情報サイトを運営する20位のウォンテッドリーCEO・仲暁子氏、コンサル企業のビザスク社長・端羽英子氏(54位)、アミューズメント施設やカラオケ運営のGENDA代表・申真衣氏(94位)はいずれも米ゴールドマンサックス出身。
27位のゲーム会社、コーエーテクモホールディングス会長・襟川恵子氏、同執行役員・芽衣氏(40位)、亜衣氏(42位)は「母娘」でランクイン。
恵子氏は1978年、夫で社長の陽一氏と光栄(現コーエーテクモゲームス)を設立。夫がゲームを作る一方、妻は売るための仕事を引き受け、『信長の野望』『三國志』などの大ヒット作を世に送り出してきた。