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【業者&斎場決定後の葬送トラブル】参列者の人数で誤算、遺影がない、供花辞退が伝わらず、改葬手続きで思わぬ出費

葬儀は死後の手続きの中でも最大の難所といわれる(写真:イメージマート)

葬儀は死後の手続きの中でも最大の難所といわれる(写真:イメージマート)

 人生の後半戦に大切なことは勝つことではない。不幸や不調が起きた時にいかに対処するか……そこで“負けない戦略”こそが必要なのだ。

 人生後半に待ち受ける最初の難題が、身近な人を見送ることだ。死期に備え、覚悟を持って準備にあたっていても、死後の手続きには多くの落とし穴が待ち受ける。大切な人を見送るうえで、“決してしくじらない”ための鉄則を学ぶ。

葬場の規模を大きく見積もりすぎてしまった

 死後の手続きで最大の難所はなんといっても葬儀だ。家族や親戚以外にも多数の人がかかわるだけに、滞りなく進めたい。

 葬儀業者や斎場を決め、ゆかりある人々に案内を送付。これで当日はスムーズに進行する……と考えていたら、思わぬ失敗を引き起こしてしまうことがある。3年前に父を亡くした60代男性A氏は、「参列者の人数」で誤算があったと話す。

「長男の私が喪主を務めました。葬儀の段取りは業者に任せて順調に進みましたが、参列者数を読み違えて、葬場の規模を大きく見積もりすぎてしまったのです」

 かつて大手企業の役職を務めていたA氏の父は、隠居後も人付き合いが多かったが、「アドレス帳を頼りに参列者数を見積もったのが間違いだった」とA氏は振り返る。

「通夜と告別式の参列者数は見積もりの半分以下で、必要以上に葬儀費用もかさんでしまった。大きな会場にまばらな参列者という状況は、父に恥をかかせてしまったようで悔やまれます」

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