日本を訪れる外国人旅行者数が増え続けており、その勢いが止まらない。日本政府観光局によると、2024年6月の訪日外国人旅行者数は313万5600人で、単月としては過去最高を記録した。単月300万人超えは、3月以降4か月連続で続いている状況だ。
訪日外国人旅行者が増えれば、さまざまな場所で文化や慣習の違いから問題も起こりがちで、コンビニのイートインスペースもその一つ。外国人には理解しにくいシステムやマナーから、トラブルに発展することも少なくないようだ。現場のコンビニ従業員たちに話を聞いた。
外国人には説明しづらい「8%」と「10%」の違い
都内のコンビニで働く20代男性・Aさんは、厄介なものとして、持ち帰りとイートインで消費税率が変わる軽減税率を挙げる。
「飲食物の持ち帰りは8%、イートインスペース利用だと10%といように税率が変わります。それが外国人にはややこしい。こちらも、8%で処理した人がイートインスペースを利用し、『2%脱税』したかなんてわざわざ把握していませんしね。
ただ、時々日本人客から『あの外国人はイートイン利用の申告をしてない』と言われることがあって、そうなるとこちらも外国人客に説明しなくてはならない。ここで食べるなら追加のお金が生じることを説明しても『は?』という感じで、理解してもらうのはなかなか難しい。最終的には何とか納得してもらったんですが」