まじめすぎる人には修正力と対応力が必要
では、どうすれば「まじめすぎ」で疲弊することを防げるのか。
「よく相談者に言うのは、すべてに100点満点を目指すのは無理なのだから、60~80点でよしとしましょう、ということです。
もう1つは、誰でもミスや失敗はするものだと認識すること。大事なのは、その後どう対処して乗り越えるか。謝罪する、修正するといった『修正力』『対応力』を持つことです」
しかし、まじめな人ほど修正力、対応力を持ち合わせていないのだという。
「まじめな人は常に準備をし、100%万全でないと不安と感じる気持ちが強いので、想定外のことが起きると臨機応変な対応ができないんですよ。
でも、あなたひとりがどんなに頑張っても、天災や家族の不祥事、事故などの不測の事態には対処しようがありません。
そのときこそ肩の力を抜き、『人生はなるようにしかならない。頑張ってもどうしようもないこともある』と諦め、自分がいまできることに誠実に取り組み、天命を待つことです。
諦めるというのはネガティブに捉えられがちですが、『現実を明らかに見る』という意味で、実はこれが非常に大切なこと。