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なぜ「103万円以上稼ぐと困る」と言われるのか…子供が学生時代のうちに伝えておきたい5つの「お金の話題」 親の語る実体験こそ将来の役に立つ

子供が社会に出る前に、親子でお金のことについて話す機会を持っておきたい(写真:イメージマート)

子供が社会に出る前に、親子でお金のことについて話す機会を持っておきたい(写真:イメージマート)

 親子の間でお金にまつわる話をすることは一般的には多くないだろう。とはいえ、年金や扶養控除、クレジットカードのことなど、学生時代でも知っておくべきお金の知識は多い。学生時代に子供としっかり話しておきたいお金にまつわることについて、ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子さんが解説する。

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 わが家には2人の大学生がいます。長い夏休みをそれぞれ楽しんでいるようです。筆者は職業柄、社会保険やマイホームのことから株価暴落のことまで、率先して子ども達と話していますが、一般的な家庭ではなかなかそのような機会は少ないかもしれません。

 大学で金融教育の授業を持つ筆者が授業を通じて感じた、「日頃から家庭で親が子どもたちに話しておくと良いのでは」と感じた話題を5つお伝えします。ぜひお子様が帰省してきた時や、家族団らんしている時などに話題にしてみてくださいね。

【1】扶養の話

 大学の授業で所得税や社会保険料を取り上げ、なぜ親から「103万円以上稼ぐのは困る」と言われるのかについて扶養の仕組みで解説したところ、「こういう話を知りたかった」という感想が相次ぎました。103万円や106万円の壁については、大人でもちゃんと理解している人は少ないですが、理由もわからずに「ダメ」と言われても学生は腑に落ちません。扶養から外れるとどんな影響があるのか、親としてどうしてほしいと考えているのか、また子どもはどうしたいと思っているのか、よく話し合うことが大切です。

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