キャリア

なぜ「103万円以上稼ぐと困る」と言われるのか…子供が学生時代のうちに伝えておきたい5つの「お金の話題」 親の語る実体験こそ将来の役に立つ

【2】クレジットカードの話

クレジットカードに興味はあるものの、持つべきかどうか、どのようにカードを選べばいいかを悩んでいる学生も多いと感じました。ご家庭でも、クレジットカードのメリットとデメリットや注意点について話題にするのがおすすめです。以下にまとめますので、参考にしてください。

【メリット】
・お金が足りない時も買い物ができる
・金額に応じてポイントがもらえる
・ネットショッピングが容易にできる

【デメリット】
・お金を使い過ぎる可能性がある
・3回払い以上だと手数料がかかる

【注意点】
・人に貸すことは禁止
・リボ払いにすると手数料が膨らむ可能性が高い。知らないうちにリボ払いでの契約になっていることもあるので注意が必要
・返済が遅れると信用情報に一定期間記録が残り、今後の人生に影響がある

 また、親が使っているクレジットカードについて、なぜそのカードを選んだか、どんなところが気に入っているかなど伝えると、子どもにとっても参考になるでしょう。これから避けては通れないのがキャッシュレス。禁止せず、正しい使い方やポイント還元などのお得な使い方を話し合いましょう。

【3】親子それぞれの仕事の話

 アルバイトをしている場合やこれから始めようとしている場合、労働条件や雇用契約書などを確認しているかどうか、話してみましょう。特に一人暮らしをしている場合、条件を無視した勤務時間になっていても気づきにくいため、何気なくアルバイトの状況を訊いてみると良いでしょう。

 また、就活に不安のある学生も少なくありません。親の仕事について、具体的な内容ややりがい、困難なことやその乗り越え方などについて教えると、子どもにとって参考になります。多様な大人たちのキャリアを知ると、将来のイメージを立てやすくなるものです。会社員、自営業、経営者、起業家など様々なキャリアを事例として伝えましょう。

【4】社会保険・民間保険の話

 20歳になると国民年金に加入するため、子どもと社会保険について話す絶好の機会となります。年金保険の役割について、将来の老後保障だけでなく、障害を負った時の保障についても伝えたいものです。保険料は親が出す家庭もあるかもしれませんが、加入の手続き自体は子ども自身にさせましょう。社会保険の制度は、自分で申請しない限り活用できないことがほとんどです。親子で一緒にどんな時に使えるのか、制度内容を確認するのも良いですね。

 またその機会に、健康保険でどのような保障を得られるか、民間の生命保険や医療保険、火災保険、自動車保険などについても、親がどんな目的でどんな保険に入っているか、どのくらい保険料がかかっているのか話題にすると良いでしょう。

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