しんぽい氏は70枚超のクレジットカードを持つ
「過去2年間、毎年1300万円分超のポイントを獲得しています」と語るのは、“ポイ活の帝王”の異名を持つインフルエンサーのしんぽい氏。これまで獲得したポイントは5000万円分という彼がポイ活にハマるまでの過程は前編記事で紹介した。今回は巨額のポイントを集めたしんぽい氏のテクニックを紹介していく。
「ポイントの多くは自分の案件利用だけではなく、情報を発信することで得られる成果報酬型広告の友達紹介キャンペーンで得られたものです。ポイ活で生きるための方法を模索して、ようやく成果が出るようになりました。
メルカリ、楽天カード、TikTok Liteなど、さまざまなサービスにおいて、誰かを紹介することで紹介した側もされた側もポイントがもらえる、“友達紹介”という仕組みがあるのですが、SNSで多くの方々が私を紹介者として応援してくれた結果、年間1000万円分超のポイント獲得ができました」（しんぽい氏。以下「」内は同じ）
友達紹介はポイントサイトに企業が出した案件（広告）をしんぽい氏がSNSで紹介し、興味を持ったユーザーがそのポイントサイトを介して商品購入やサブスク契約などを行なうと、サイトから企業広告費の一部が紹介者（しんぽい氏）とユーザーにポイント還元されるという仕組みだ。
しんぽい氏は2019年にSNSでポイント関連情報を発信し始め、2020年以降のコロナ禍で巣ごもり生活のなかでポイ活に興味を持つ人が増えたためにフォロワーが急増。現在ではX（旧Twitter）フォロワー数が10万人超になる。情報発信で得たユーザーを介したポイントも得られるわけだ。
ポイントサイトの活用はそうしたアプローチにとどまらない。ポイントサイトには、アンケートへの回答や飲食店を評価する覆面モニター調査など、バイト感覚でポイントがどんどん貯まる仕組みがある。うまく利用すれば、ポイントがどんどん増やせるという。
ウエル活でポイントが1.5倍の価値になる
しんぽい氏の駆使するポイ活テクニック
そのうえで、「貯めたポイントは増やして使うことが重要」だとしんぽい氏が続ける。
「ポイ活で最も大切なのは『出口』です。獲得したポイントの価値を1ポイント＝1円で利用しないのが重要なのです。たとえば、毎月20日の“ウエル活”は欠かせません。イオン系列のドラッグストア・ウエルシア薬局は毎月20日がお客様感謝デーとなり、通常1ポイント＝1円のVポイントもしくはWAON POINTが、この日だけは1.5倍の価値になります（2024年9月以降はWAON POINTのみが対象となる）。薬や日用品、食料品の品揃えが豊富な店舗で1か月分の日用品・食料品を20日にまとめ買いするのです」
しんぽい氏は6月20日、計4万6482円分の買い物をしたが、3万988ポイントの支払いで済んだという。他にもソラシドエアーはVポイントからマイルへの還元率が200%になっており、実質半額で飛行機を利用できる。そういった「ポイント錬金術」を身につけることで、ポイントで生活費の一切を賄うことができるという。
「ポイントは保有しているだけでは増えません。“ポイントの価値を最大化して使う”という意識が大切で、結果的に私は日用品から自動車やピアノといった大きな買い物までポイントで払うことができるようになりました」
普段の買い物や固定費の支払いにひと工夫を加えるだけで、ポイントはどんどん増えて行く。家計にとっても大きなプラスになるはずだ。
■前編記事：貯金ゼロから5000万円分のポイントを貯めた“ポイ活の帝王”「本業の不振で収入が3分の1以下に激減」からいかに脱却したか
【プロフィール】
しんぽい：“ポイ活”の達人。クレジットカード70枚を駆使し、生活費をポイントで支払う。妻と娘の3人暮らし。【Xアカウント】@Sinpoi_OTOKU
