地方で路線バスの運転手をしているMさん(40代男性)は、「新紙幣への対応はまだ先になる」と苦しい事情を明かす。
「交通系ICなどでキャッシュレス化も進んでいますが、バスはお子さんや高齢者の方を中心に、運賃の支払いで現金を使用する人はまだまだ多いんです。
それなのに、会社は新500円硬貨(2021年11月から流通)が使える運賃箱の更新もできていないぐらいなので、新紙幣対応の運賃箱になるのはいつになることやら……。会社の経営も厳しいため、対応できるかどうかを含めて不透明です」(Mさん)
換金所では新紙幣が渡されるのに…
自販機やセルフ精算機など、新紙幣に対応していないものが多いことが混乱を招いている状態だが、パチスロ歴11年になるNさん(30代男性)は「お金を下ろすとたいてい新紙幣だけど、自分が通うパチスロ店で使えない」と嘆く。
「新紙幣がスロット台に投入できないので、打ちに行く時は必ず旧札を持っているかどうか財布の中を確認してから向かいます。ただ、換金所では新紙幣が渡されるんですよね。店で使えない新紙幣をもらう度に、不思議な気持ちになります。
友達が言うには、パチンコ・パチスロ業界では新紙幣が出ると、それに対応できずに廃業してしまうお店も多いのだそうです。たしかに、僕も今新紙幣しか持っていない時はマイホールに行かないですからね。早く対応してくれたらよいのですが」(Nさん)
都心と郊外・地方でも温度差がありそうな新紙幣対応。混乱は当分続きそうだ。(了)