そして、今後の株価の動きについてはこう予測する。
「6か月ぐらいで元の株価に戻るんじゃないかと思っています。日銀が0.25％金利を引き上げ、今後もどんどん上げるとアナウンスしたため、株価にとってよくない反応が生まれましたが、1～2日後に『相場がクラッシュするような（金利の）上げ方はしない』とすぐに軌道修正した。投資家心理としては、落ち着いた動きになる。これによって下がる理由がなくなったということです。
投資信託で『S&P500』のインデックスファンドなどを積み立てをしている人にとっては、安い時にたくさん買うというのが良い投資法で、慌てて売るよりは同じ額を積み立てていくほうがいいと思います。長期投資家は、暴落したというだけですぐに株を売ったり買ったりしません。企業や指数の成長を信じて買っているので、その前提さえ変わらなければ売らないと思います。最後は戻った時に、それが正解だとわかるのです」
資産額に億単位の変動がありながらも、淡々と投資哲学を語ったかんちさん。その語り口は、終始落ち着いたものだった。
【プロフィール】
かんち／元消防士。資産8億円、年間配当金2000万円超の専業投資家。49歳の時に株式投資で資産2億円を築いて早期退職した。投資歴40年以上。『ほったらかしで年間2000万円入ってくる超★高配当株投資入門』（ダイヤモンド社）がベストセラーに。
