今回の株価乱高下は「バブル崩壊の序章」
数年前からバブルだと警鐘を鳴らしてきた森永氏だが、今回の危機を免れたことには偶然の要素もあったと語る。
「バブル崩壊に備えて株を処分していたことに加えて、今年、終末期の原発不明がんと診断され、治療費の自己負担は毎月100万円を超えています。がんとの闘いでいまの膠着状態が続くと、とてつもない負担がかかってくるため思い切って投資資産を処分することにしたんです。ここまでの大暴落は予測できませんでしたが、結果的に株高と円安のピークで売り抜けることができ、数千万円の大金を確保できた」
高値で売ることに成功した森永氏は、今後の日経平均についてこう見る。
「今回の株価乱高下はバブル崩壊の序章にすぎません。暴落がこれから本格化し、最終的には日経平均が現在の10分の1になっても不思議ではない。個人投資家は、傷の浅い現段階で投資から全面撤退するのが望ましい」
はたして今後の相場展開はどうなるか──。
※週刊ポスト2024年8月30日・9月6日号