推し活ブーム真っ只中のいま、ファンが直面するのが「推しの結婚」問題だ。最近では、男性アイドルグループのメンバーの結婚を機に、自身の気持ちに整理をつけるため高級ブランドの指輪を自分用に購入したという女性ファンのXの投稿も話題を呼んだ。
彼女だけでなく、推しのために時間もお金も注ぎ込んできた熱心なファンたちは、結婚報道に直面するとどのような心境なのだろうか。その複雑な本音について聞いた。
結婚報道の前にFCの年会費を更新したことを後悔
ある男性アイドルグループのファンクラブに15年以上入会し、全国各地のコンサートへ遠征をしてきた女性・Aさん(会社員・30歳)。「推し」のメンバーが今年に入って結婚を発表し、予想以上のダメージを負っていると話す。
「先日、担当(=推しのメンバー)が結婚したんですよ。それまでは彼が結婚しても大丈夫だと思っていたんですが、急に現実になると、やっぱり全然想像と違う心境になりましたね。応援する気持ちや、熱心にグッズを買ったり、動画をチェックする気力がなくなり、なんだか燃え尽きちゃって。
簡単にいうとプチ鬱状態になって、仕事にも手がつかなくなりました。いい歳して恥ずかしいのですが、SNSの裏アカウントに愚痴を書き連ねてしまったり……。結婚報道を見てすぐに、オタク仲間とグループLINEでやり取りしていると、みんな口を揃えて『結婚するなら、もう少し前に教えてよ! FC(ファンクラブ)の年会費、更新しちゃったじゃん!』と言っていました(笑)。やっぱり、推し方が変わると、お金の使い方が変わりますからね」(Aさん)